Rob, Dalby, Qld – クイーンズランド州ダルビーのロブさん

約10年前に綿栽培から有機栽培にくら替えしたロブさん。両親の営む農場で、仕事を手伝いながら育ったといいます。現在、コンダマイン川近くの約200ヘクタールの農地をシェアファーマーとともに所有。キアラ向けに、キビ、小麦、ソルガム、ひよこ豆、カムットなどの作物を栽培しています。 特に関心を寄せているのが、有機農家が利用できそうな新技術の研究。新たな手法により、化学肥料や、雑草を駆除するための化学薬品の散布といった従来の農業手法が不要になるといいます。 ロブさんによると、多くの農家が何年もの間、農薬を散布してきた結果、除草剤の効かない除草剤抵抗性雑草が出現しているとのこと。その結果、多くの農家は最近、より有機的な方法によって雑草駆除や土壌の健康状態を管理しているそうです。 欧州連合や米国など、他の先進国の農家とは異なり、オーストラリアの農家は、農業収入を補うための国家補助金を毎年受給することはできません。ロブさんは、柵張りや収穫の仕事、トラック運転手をして農業収入を補っています。ですから「二足以上のわらじを履く」人だということが言えます。 農場から出荷された穀物が、製粉所に到着後、どのような工程を踏むかについては 動画による製粉所バーチャルツアーをご覧ください。

Geoff, Cecil Plains, Qld – クイーンズランド州セシルプレインズのジェフさん

ジェフさんは元々、スペシャルティ有機穀物に高値が付くのを見たことがきっかけで、有機農法を始めたといいます。通常農法では作物に大量の化学薬品を使用しなければならないことにも懸念を抱いてもいました。 ジェフさんは、土壌の健康状態を改善するため、肥料に堆肥を使用。異なる種類の堆肥で実験を行い、結果を比較した経験から、堆肥こそがより良い作物を栽培する秘けつであると結論付けました。オーストラリア国内の有機食品の今後の動向について高い関心を抱くとともに、他の農家も有機認定を受けることができるよう協力し、働き掛けることを喜びとしています。 食品に含まれる化学薬品の健康への影響について知っているからこそ、有機農法は「社会に対する善行」の一種であると考えているとのこと。 現在、ジェフさんはキアラ向けに、紫小麦、とうもろこし、ポップコーン、ヒヨコ豆など、さまざまな作物を栽培。ジェフさんの家族は、1945年以来、この地区で農業を営んできました。 農場から出荷された穀物が、製粉所に到着後、どのような工程を踏むかについては 動画による製粉所バーチャルツアーをご覧ください。

Talbot, Yuleba, Qld – クイーンランド州ユレバのタルボットさん

タルボット家は、約100年にわたりユレバ地区で農業を営んできました。当時、全ての農業活動は「オーガニック」(有機農法)でした。現在は、非有機と有機農業を同時進行。全8,500ヘクタールの農地のうち1,200ヘクタールを有機農法に割り当てています。後者においては、人工肥料はもとより、殺虫剤や除草剤などの農薬を使用していません。 有機農法では、人工肥料を使わないため、通常農法と比べて作物の収量が少なくなります。このことが、通常農法による作物よりも高価である理由の一つです。それでも、タルボット農場では先季、かなりの収量を達成。通常農法による小麦の収量が1ヘクタールあたり約1.6トンだったのに対し、有機小麦では同1トンを若干上回る収量を記録しました。 タルボットさんは、家族の功績を誇りにするとともに、この先の100年間もこの地域で農業を営むことができることを期待しています。 農場から出荷された穀物が、製粉所に到着後、どのような工程を踏むかについては 動画による製粉所バーチャルツアーをご覧ください。

Casey, Dalby, Qld – クイーンズランド州ダルビーのケイシーさん

ウエスタンダーリングダウンズ地区のダルビーにほど近い、100ヘクタールの農場をシェアファーミングするケイシーさん。   この地域の肥沃な黒い堆積土はアルカリ性の重粘土です。この種の土壌は、水分保持力が非常に高いことから、オーストラリア国内でも最高品質の穀物を作ることができます。   シェアファーマーのケイシーさんは、農場には住まずに自宅から通勤。シェアファーマーは、作物の売り上げの一部を農場所有者に支払います。農地の所有者でなくても農業を始められるので、特に若者に適した農業形態です。加齢とともに仕事量を軽減したくなった農場所有者側にとっても、メリットがあります。   ケイシーさんは、キアラ向けに小麦やとうもろこし、ソルガム(たかきび)を栽培。とうもろこしは夏に作付けをし、秋に収穫します。その他の作物の作付けは、その時期の降雨量にもよりますが、だいたい5月頃。収穫は、10月末頃に行われます。 農場から出荷された穀物が、製粉所に到着後、どのような工程を踏むかについては… 動画による製粉所バーチャルツアーをご覧ください

Mike, Springsure, Qld – クイーンズランド州スプリングシュアのマイクさん

マイクさんは、ホワイトソルガム(白たかきび)、ヒマワリ、硬質小麦(パン生地に最適)、軟質小麦(ケーキ作りに適する)など、さまざまな作物をキアラ向けに栽培しています。 クイーンズランド州中部に2400ヘクタールの有機農地を所有。1963年に家族が取得した土地です。スプリングシュアの外れにある農場で妻と2人の娘と暮らすマイクさん。 とうもろこし、ソルガム、ヒマワリはどれも夏まき(1月)1年生作物です。マイクさんは、夏季の降雨状況を考慮して、どんな作物を作付するかを決定します(何も作付けしない場合もあります)。 オーストラリアでは小麦は冬作物で、5カ月かけて栽培した後、10~11月頃に収穫します。 有機農家は、主な作物の次の作付けまでの裏作期に豆科植物を栽培することで土壌に窒素を戻します。堆肥化によっても、窒素とカリウムの含有量を増やすことができ、土地の肥沃度が改善します。通常の農法では、これは工場で製造された肥料によって行われます。 有機作物の出来不出来は、土壌の栄養分について農家がどれだけ熟知しているかに左右されます。とは言え、最終的に作物の出来を決めるのは、どんな場合でも天候であり、どんなに優秀な農家でもこれをコントロールすることはできません。 農場から出荷された穀物が、製粉所に到着後、どのような工程を踏むかについては。 動画による製粉所バーチャルツアーをご覧ください。

Phil, Westmar, Qld – クイーンズランド州ウェストマーのフィルさん

セントジョージの東、200ヘクタールの農場で、キアラ向けに小麦、リンシード(亜麻仁)、緑豆を栽培するフィルさん。 有機農場認定を受けた義父の農場を「シェアファーミング」しています。シェアファーミングとは、農家が土地の所有者に売り上げの一部を地代として支払うことをいいます。これにより、広い土地を所有していなくても農業が可能です。 実は、フィルさん夫妻の住まいは、ここから南に300キロ離れたニューサーウスウェールズ州モーリーにある自分の農場です。作物を管理するため、2つの農場を行き来しています。移動には車で3時間かかります。それでも、作付けや収穫のため北へトラクターで移動した場合は、はるかに時間がかかります。 土地は、作付けを重ねるごとに痩せていきます。通常農法で使用される殺虫剤もまた、土中の微生物量に影響を及ぼします。 収穫量を改善するため、フィルさんは土地の肥沃度や微生物含有量を高めようとさまざまな方法を試しています。 堆肥のほか、農家が「マジックグープ(魔法のドロドロ液)」と呼ぶ混合物を使用。これはビタミン類、ミネラル分、アミノ酸、タンパク質、酵素、炭水化物、有機物を混ぜたものです。 これらの方法を使用することで、時間とともに土中の微生物の活動が増していきます。 こうすることで、栄養分が植物に行き渡り、ひいては悪天候にも耐えられる、栄養価の高い作物ができます。 農場から出荷された穀物が、製粉所に到着後、どのような工程を踏むかについては 動画による製粉所バーチャルツアーをご覧ください。